VRChatでのボイチェン環境 [Morph VOX Jr + VST]
いい加減まとめようと思っていたので...自分の環境です。
ちなみに、ちょっと前にKinect環境を書きましたがすぐにやめてしまって現在はVIVE+トラッカー環境です。ダンスとVR睡眠がしたかった。
*本記事はVSTを利用する環境を構築するためのものであり、ボイトレとかの解説ではありません*
*雑な備忘録です。何の責任も負いません*
つかうソフト・VSTプラグイン
・Morph VOX jr (Free Voice Changer Software - MorphVOX Junior)
・VoiceMeeterBanana (VB-Audio VoiceMeeter Banana)
・Cantabile Lite (Free VST Host - Cantabile Lite - Cantabile - Software for Performing Musicians) x86版をDL
・VBCable (VB-Audio Virtual Apps)
VSTプラグイン:
・Reafir
・Reaxcomp
※上記二つはReaPlugsに同封(REAPER | ReaPlugs) x86版をDL
・SPITFISH (digitalfishphones.com - audio freeware plugins by Sascha Eversmeier) ページ下部のthe fish fillets PC (Win) version 1.1から
・SanfordReverb (Leslie Sanford - VST Plugins)
VST is 何
音源に様々な効果を付与するもので、VSTHostと呼ばれるカテゴリのソフトウェアにプラグインとして導入すると利用可能になります。
今回はCantabile LiteをVSTHostとして使用し、ノイズ除去(Reafir)・音量調整(Reaxcomp)・歯擦音軽減(SPITFISH)・残響(SanfordReverb)のプラグインを乗せます。
全体の構成
マイクから入力した音声をBanana経由でCantabileに渡し、音声処理をかけてBananaに戻します。
そこからVBCableでMorph(ボイチェン)に渡して変換、出力をVRChatとプレイバックのためにBanana経由でスピーカー(VIVEのイヤホン)へ流します。
これで自分の声を確認しながら喋ることができます(おすすめしますが、慣れないうちは脳が混乱して喋りづらい)。
IN1とかIN5とかあるのはBananaとCantabileで使用するポートのようなもので、これらのソフトウェア間ならポート番号を合わせることで別途ケーブルいらずで受け渡しができます。
A1,A2はBanana内のみで利用できるポートです。HardwareINPUTからHardwareOUTに渡すことができます。
Morphはオーディオドライバが同封されていて、インストールすると自動的にScreaming Bee Audioが追加されます。
これを既定のデバイスにしておくとVRChat側がマイク入力として受け取ってくれます。
今現在はわかりませんが、デバイス名に日本語が入っているとダメっぽいのでサウンドの録音タブから"VC"とか適当にリネームしておきます。
Bananaの設定
各ソフトウェアのインストール後、それぞれ設定します。
まず右上のHardwareOUTにA1[スピーカー(VB-Audio Virtual Cable)], A2[スピーカー(HTC VIVE)] を選択。
次にHardwareINPUT1にマイクを選択し、HardwareINPUT2にMorphの出力(Screaming Bee Audio)を選択。INPUT2のA2をクリックしてスピーカーに渡しておきます。
真ん中あたりのVoiceMeeter AUXからはVBCableに渡すためA1をクリック。
右上のMenuからSystem Settings / Options...から上記設定画面を開く。
設定画面下部のPATCH INSERTにあるin5 Leftとin5 Rightをクリックしポートを繋ぐ。そのまま×を押して設定画面を閉じてOKです。
Cantabile Liteの設定
まずToolsからOptionを開く。
Audio Engineタブ->Audio Driverを"ASIO - Voicemeeter Insert Virtual ASIO"に設定。
Audio Portsタブからinとoutを設定する。
下部のAddからStereo Input Port..をクリックして名前を適当に入れてOK。inが追加される。
LeftとRightの(unassigned)を右クリックで"IN#1 Left","IN#1 Right"をそれぞれ選択。
同様にAddからStereo Output Port..でoutを追加し、"IN#5 Left", "IN#5 Right"をそれぞれ選択。
上記画像のようになればOK(metronomeは無視で構わない)。
これでBananaとの受け渡しができるようになったはずなので、VSTプラグインを繋ぐ。
Input Portsの下にあるAdd Routeをクリック、先ほど設定したinを選択。
Add ObjectからPlugin..を選択し、下部のMoreからbrowse for Plugin...をクリックしダウンロードしてきたVSTプラグインのDLLファイルを開く。
RealPlugsはインストールしたフォルダにDLL群がある。
それぞれのファイル名は
Reafir:reafir_standalone.dll
Reaxcomp:reaxcomp_standalone.dll
SPITFISH:SPITFISH.dll
SanfordReverb:SanfordReverb32.dll
間違ってたらごめん
それらを追加後、赤枠で囲った箇所をクリックして繋いでいく。
繋ぐ順番は好みとかたぶん色々あるので、私の例だけ
in -> reafir -> SPITFISH -> SanfordReverb -> reaxcomp -> out
繋ぎ終わったら、テストのためBananaのAUXをA2にも渡します。
画面右上の電源ボタンを押してマイクに喋ってみて通じてるかテストします。上手くいってたら残響かかりまくりの自分の声が聞こえます。
何回かON/OFFすると繋がったりするので、左端のin,outの音量インジケーターが動かないときはポチポチしてみてください。なんか出力がガタガタするときも同様。
無事通じたら各VSTの設定です。
ReafirとReaxcomp以外は個人差や好みが大きい部分なので、参考程度です。
いらないプラグインがある場合は外しましょう。
Reafirの設定
ノイズ除去です。マイクの特性や個体差なんかでホワイトノイズが乗ってたりするのでそれらを除きます。
Cantabileの電源をONにしたまま、reafirをダブルクリックして設定画面を出します。
デフォルトでModeがEQになっているのでSubtractに変えます。すると黄色の波形で現在の入力が表示されますが、何も喋ってない時の持続的な波形がノイズです。
Modeの横のチェックボックス(Automaticallyなんとか)をクリックすると、入力波形に沿って赤色のフィルタを生成してくれます。チェックが入っている間の入力を見るため、ノイズが消えたらチェックを外して完了です。
SPITFISHの設定
よくわからない...(本音)
ここら辺は個人差が出てくるので詳細な設定は検索してください()
私は周波数8k[Hz]あたりにかけています。
SanfordReverb
声をちょっと柔らかくする程度にかけてます。
デフォルトでは残響しゅごいので設定値を小さく。
Reaxcomp
コンプレッサーです。
Morphでは、入力の音量が一定以上ないとうまく変換してくれません。
なので語尾や小さく漏れた声などはそこだけ変換がかからず男性っぽいになることがたまにあります(あった)。
対策として、コンプレッサーで入力音声を底上げして変換後の音量をその分調整しています。
設定画面を開くとバンド(数字の描いてある赤いバー)が5つくらいあるので、それぞれ右クリックしてDelete Bandを押し1つにまとめます。
小声で喋りながらバーの位置を下げ、緑色の入力に合わせれば多分OKです。
入力そもそもが小さい場合はBananaのマイク音量を上げましょう。
Morphの設定
先ほどテストのために設定したBananaのAUXからA2を外しておきます。
まずMorphを起動すると初期設定が出てきますが、これは後から設定可能なのでとりあえずcancelを押します。
メニューバーのMorphVOX -> PreferencesからDevice Settingsに入ります。
MicrophoneにVBCableを選択し、Echoなんとかのチェックボックスがついていたら外します。
Sound SettingsからSoundThresholdを最低にし、OK。Cantabileで音声処理をした後の声が入力されます。
メニューバーのTools -> Voice Learning -> Run Voice Doctor..でVoiceDoctorを起動します。
Recordを押して「あーーーー」と緑色になるまで喋ります。
この時、地声より少し喉を締めてほんの少し高めの声で喋るといいかもしれません。
緑色になったら、Stopを押してからNextを押します。すると自動的になんやかんやしてくれて設定が完了します。
Listenをオフにして、Womanをクリックするとボイチェンがかかります。
納得できる声が出なかった場合、再度VoiceDoctorを起動して声の高さを変えて設定してみてください。ここは試行錯誤です。
自己流声の出し方メモ
あくまで自分用のメモです。
きちんとした発声法に関しては、メラニー法などの女声の出し方を調べてください。
体感的には、
地声---×---------〇----裏声
VoiceDorctorには×程度の高さで設定し、〇らへんの高さで喉仏を震わせないように喋るとそれっぽい声になります。喉の筋肉を鍛えていけ。
あくまでボイチェンはピッチ補助的な役割と捉えて、フォルマントのボイトレをがんばりましょう。フォルマントさえ女性的に近づけば、ピッチは低くても綺麗に変換されます。
口角を上げて、アヒル口のようにして喋ると猫撫で声がでたりでなかったりします。
喋り方・イントネーションに関してはゲームやメディアなどで女性キャラクターのセリフ真似をしていると掴めるかもしれません。アバターになりきって感情込めてあげましょう。
だからみんなロシアンワールドいこう。いこうね。